高麗人参は1日のうちいつ摂ればいいか
高麗人参を効果的に使用するには、1日のうちいつ摂ればいいかを知っておくことも大切です。使用する高麗人参によって使い方が異なるので、それぞれに適したタイミングを考えてみましょう。
医薬品ではなく健康食品であるため、高麗人参は「1日〇回」や「食前食後」など、飲むタイミングを明記して販売することは禁止されています。そのため、ほとんどの商品パッケージには、1日の使用目安の記載がある程度です。実際に高麗人参を飲む人が、ベストなタイミングを把握しにくい理由に挙げられています。
健康目的で使用するサプリメントは、成分によって使用するタイミングが異なります。例えば、骨粗鬆症対策でカルシウムを飲むのであれば、紫外線に当たってビタミンDが形成されることで効果的に使用できるので、朝に飲んだほうがいいと考えられています。体をリラックスさせ寝つきの改善にも期待できるトリプトファンのような成分なら、体に吸収して活用し始めるまでに時間がかかるので、朝飲んで夕方ころの効果を待った方がいいとも推奨されています。アミノ酸で疲労回復し、日中を活動的にしたい方は夜に飲むと効果的でしょう。
そして、多種多様な成分を含む高麗人参は、どの成分にどのような効果を期待しているかで飲むタイミングが変わると考えて構いません。
食物繊維などの働きで脂肪分や糖分の吸収を阻害しながら、糖尿病予防や高血圧予防、そしてダイエット目的に使用するなら、1日の中で最も量が多くなる食事の前に飲むと効果的でしょう。夜に寝つきが悪いのを改善したい方や、ぐっすり眠って体の疲れを回復したい方は、トリプトファンと同じ考え方で朝に飲むことが推奨されます。
1日1回が使用目安の高麗人参は、以上のように欲しい効果に合わせたタイミングで飲むと便利です。
さらに、タブレット状やカプセル状の高麗人参で、1日に2粒以上が推奨摂取目安となっている場合は、朝晩の2回に分散して摂取すると効果的です。体の中で高麗人参の成分を無駄なく吸収・活用できるようになるからです。
このような考え方を用いれば、高麗人参は1日のうちいつ摂ればいいか、自分に最良のタイミングを選択できるようになります。