高麗人参による腹痛・下痢
高麗人参を飲み始めてから、腹痛や下痢になったという声もあります。高麗人参は天然由来の健康食品なので副作用の可能性はほとんどありませんが、腹痛・下痢が起こるメカニズムを理解すると安心です。
便秘とともに高麗人参の副作用だといわれるのが、腹痛・下痢でしょう。便秘解消のために高麗人参を始めた方も、効果がありすぎると驚く方もいます。
また、高麗人参の効果が出る途中で便秘になると腹痛を感じることもありますが、ここではそれ以外の可能性を取り上げます。
高麗人参に含まれる食物繊維が、善玉菌が増えることを促進するので、腸内環境改善の途上にあって一時的な不調が起こります。一時的な下痢の場合、腸内バランスが正常な状態に戻り切っていないことから、排便コンディションが崩れているといわれます。
しかし、食中毒のような激しい腹痛を伴う下痢ではないことが多いので、日常生活に支障が出ることはあまりないでしょう。今まで便秘状態であった方は、腸に便が残っている量が多いので、下痢によって一度デトックスをしていると解釈して構いません。
また、腹痛に関しては、便秘状態が続いていた場合、便の蓄積によって腸の中でガスが発生していた恐れがあります。その膨満感でも腹痛は起こりますが、高麗人参を使用し始めた結果、宿便をリセットするため排便する際にも、腸に負担がかかって痛みを伴うケースが見られます。
さらに、高麗人参の有効成分ジンセノサイドなどの働きによって、内臓機能が向上します。腸の蠕動運動が停滞していた方は、その活動が盛んになっていくので、違和感のような腹痛を覚えることがあります。
便秘になると、腸の中で水分が失われた便が溜まります。そのため、便秘の方や便秘傾向のある方が高麗人参を摂取すると、食物繊維などの働きによって便に水分を与え、排便しやすくするメカニズムがあります。便は水分を含むことで体積を大きくするので、これによってお腹が圧迫されることで腹痛になることもあると言われています。
以上のように高麗人参の効果によって腸内環境を改善し、便秘の解消に向けて体の変化が出てきたときに、腹痛や下痢が起こります。良い状態に切り替わるための、好転反応なので安心して良いでしょう。
ただし、腹痛がひどくなったり、下痢が1週間以上治まらないような状態になったりしたら、高麗人参の摂取量調整を検討し、様子を見るようにしましょう。