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高麗人参の輪作

高麗人参の6年根は、有効成分のサポニン、ジンセノサイドの含有量が高いと珍重されています。
しかし、高麗人参の栄養価が優れるほど、土地の栄養が失われ、続けて栽培する連作には適していないとも言われています。この連作障害を解消する新しい栽培方法として注目されたのが、輪作と言う方法です。

輪作は、一般的な野菜でも用いられる手法です。サツマイモやカボチャは連作障害が少ないものの、その他の野菜では数年の計画に従って輪作することが望ましいと考えられています。それぞれにどの野菜と組み合わせると、良い結果が得られるのかも研究されています。
輪作計画は最短でも4年計画となることが多いです。畑の面積を4ブロックに分割し、それぞれに異なる野菜を植えます。
この際の注意点として「科」が同じ場合は連作障害を起こしやすいので、科の異なる種類を組み合わせることが基本だと言われています。
マメ科・イモ科・ユリ科などの分類があるので、後作(後から植える作物)に悪影響を及ぼさない組み合わせが必須です。

一般的な野菜の輪作で例えると、始めにきゅうり(ウリ科)からたまねぎ(ヒガンバナ科)、次にトマト(ナス科)、そしてブロッコリー(アブラナ科)の順番にします。
4分割した畑のそれぞれのブロックをA~Dとすると、
A:きゅうり→たまねぎ→トマト→ブロッコリー

B:たまねぎ→トマト→ブロッコリー→きゅうり

C:トマト→ブロッコリー→きゅうり→たまねぎ

D:ブロッコリー→きゅうり→たまねぎ→トマト
というようなサイクルを繰り返すことによって、同じブロックで同じ作物を作る連作障害を輪作で解決できます。

高麗人参で起こる連作障害は、土地の栄養が損なわれ、日陰の状態が続くことから病原菌の発生が深刻になるのが主な症状です。50年近く経過しなくては、次の高麗人参栽培はできないと言われるほどでした。
化学肥料で収穫後の土地に栄養を与えたり、土地の病原菌を殺菌したりすることは理論上可能ですが、高麗人参に化学肥料を与えると根腐れを起こすことがわかっています。有機肥料だけを使用して、比較的自然な回復を行うと、休耕期間が長くなるので効率の良い栽培には向かないと言って良いでしょう。

現段階では輪作の手法を用いることで、効率よく高麗人参の栽培を続けられるようにしています。高麗人参(ウコギ科)の輪作では、収穫後に牡丹(ボタン科)を植える、もしくは稲(イネ科)を植えるなどの方法で、連作障害を解消しています。
マメ科の植物も高麗人参との輪作に適しているなど、組み合わせも豊富になりました。

また、病原菌の消毒にはクロロピクリンという薬剤が有効と言われましたが、刺激臭が強く農薬中毒の可能性が高いことから、栽培者にとってはリスクがあると考えられています。
電子ビームを用いて病原菌を殺菌し、高麗人参の栽培を効率化する研究も行われていますが、一般化したとは言えない段階です。

栄養を蓄えながら病害虫の問題を解消し、さらには栽培家の収入も途絶えないなど、総合的に考えるのであれば輪作が現状で最も良い栽培方法だと考えて良いでしょう。