高麗人参の好転反応・メンケン反応について
体調改善や体質改善に取り組んでいると、一時的な不調が出る場合があります。東洋医学のジャンルで起こりやすい問題なのですが、これは副作用ではなく好転反応と呼ばれています。高麗人参でも起こるこの好転反応の基礎知識があると、不安を解消しながら健康を促進できます。
好転反応は、メンケン反応とも呼ばれており、漢字では瞑眩反応と書きます。好転反応は、4つに分類することができ、排せつ・回復・過敏・弛緩のいずれかの反応を起こしているといわれています。高麗人参で排泄反応が起こるとすると、便秘から下痢に切り替わる、利尿効果の影響でトイレに行く回数が増えるなどが挙げられるでしょう。
そして、好転反応の問題点は、人によって感じる反応の種類が違うこと、そして症状の出方・感じ方が人によって異なっているところです。高麗人参の好転反応で出る症状は、大まかなものが取り上げられていますが、それ以外にも個別に反応が出る可能性は否定できません。その結果、「自分にだけ出た症状だから副作用だ」という誤った判断を招いてしまうでしょう。
しかし、医学的な知識のない方が、高麗人参の好転反応なのか、他の疾病の可能性があるのかを見極めることは困難です。効果が出始める時期や効果の感じ方にも個人差があり、明確な判断期間も断言できないところです。
高麗人参の好転反応が出ている期間は、1~2週間程度だということを踏まえて、それよりも長く続き不安を感じる場合は、高麗人参の量を減らしたり、かかりつけ医に相談したりすることをお薦めします。
精神的なトラブル以外の疾患なら、医療機関で検査をすると数字や画像で明確な結果が明らかになります。検査結果で問題がなければ、高麗人参が原因ではないこともわかり、穏やかな気持ちで健康維持に取り組めるようになるでしょう。
高麗人参は健康食品ですが、高い効果が期待できるので、自分自身で経過を観察することが重要です。
大量に飲めば効果が早く出るとか、効果が強く出るというものではありません。効果が期待できる高麗人参だからこそ、正しく飲むことが健康への近道になると言って良いでしょう。高麗人参は、好転反応やメンケン反応が出る可能性を持っていると理解したうえで、安全に使用することを心掛けて下さい。