高麗人参は自分でも栽培できる?
効果が高いけれど、値段も高い高麗人参。
普段私達が食用としている人参は、自宅の庭やちょっとした畑などで栽培することが可能なので、高麗人参も同じように栽培できるのではないかと考えている方もいるかもしれませんね。
しかし、高麗人参の値段が高いのは、その栽培方法がとても大変で時間がかかるものだからなのです。
高麗人参は、その土地にある全ての栄養分を吸収して成長します。
その栄養分が高麗人参の効果へとなるわけなので、栄養価の高い土や水を用意する必要があります。
更に、一度栄養分が全て吸収された土は復活するまでに10年はかかると言われており、連続で育てることはできないのです。
詳しく説明をしましょう。
まず、高麗人参の種を植える前に、その土地の整備をしなければなりません。
この土づくりが非常に手間のかかるもので、化学肥料などは使うことができず、トウモロコシなどを青いうちに刈り取ってそれを肥料にする方法をとります。
そのため、高麗人参が育つ土を作り上げるのには1~3年かかると言われています。
その後、ようやく種を植えることができるのですが、そこから収穫するまでは4~6年の歳月がかかります。
市販の高麗人参で最も高級だと言われているものは、6年の歳月を得ている6年根と呼ばれているものなので、同様のものを作りだければ6年栽培する必要があります。
しかしこの間にも、水による根腐れや害虫被害、自然災害などから高麗人参を守らなくてはなりません。
特に日本は気温や気候の変化が激しいため、6年根を育てるのは難しいと言われています。
そうした被害から高麗人参を守ってきたとしても、実際に全ての高麗人参が食用として使えるほどに成長するのかどうかというとそうでないこともありますから、非常に根気がいる栽培と言えます。
これらのことから考えると、自分で栽培するということは、ほぼ不可能だと言えることがわかると思います。
こんなに手間がかかるのならば、お金を出して買った方が手軽で安く済むと思いませんか。
逆に考えると、高麗人参の栽培者の方々は、これほどの苦労をして高麗人参を私達の元へと届けてくださっているのですから、感慨深いものです。