高麗人参に含まれる鉄分
鉄分は女性がなりやすい貧血を解消することで有名な成分です。高麗人参にも鉄分が含まれており、有効な効果が得られると注目されています。高麗人参の鉄分の有用性についてご紹介しましょう。
貧血状態になると、真っ先に薦められるのが鉄分補給です。鉄分は体の中で赤血球を作るときに必要で、鉄欠乏性貧血の予防に効果があります。
赤血球は血液の流れとともに、体中に酸素や栄養を運んでいます。そのため鉄分不足から赤血球が減少すると、酸素不足・栄養不足が起こり、めまいや立ちくらみを起こすという仕組みです。
赤血球は体の中でリサイクルして一定の水準を保っているので男性の場合、積極的な鉄分の補給は必要ないと考えられています。しかし、女性は月経の他、妊娠や出産によって赤血球が減少する可能性があるので、鉄分を積極的に補給することが推奨されています。
18~29歳の女性は6.0mg、30~69歳の女性なら6.5mgが1日推奨摂取目安と言われており、月経の有無によって必要量が変化します。また、妊娠期であれば、1日に18mgの鉄分摂取が推奨されています。
鉄分は吸収率が悪い成分としても有名なので、ビタミンCで吸収を促進することが必要でしょう。さらに摂取した鉄分で正しい形の赤血球を作るには、ビタミンB12や葉酸を摂取することも推奨されます。高麗人参は鉄分とともに、これらのビタミンも含有しているところが特徴です。
そして、血液を作っている骨髄の造血作用を促進するには、葉酸の細胞分裂促進効果にも期待されていますが、高麗人参に含まれるジンセノサイドRh2には、抗細胞増殖抑制作用があり、細胞分裂を促進する働きが認められています。
別々の栄養素を組み合わせて摂取したい場合は、高麗人参のようにいくつかの成分を複合的に含有している方が簡単に摂取できます。
鉄分補給だけでは解消されにくい貧血も、高麗人参に含まれる成分と一緒に摂取することで、不調を緩和しやすくなるでしょう。
高麗人参の持つ血行促進効果があれば、赤血球の流れもスムーズになり、酸素や栄養を運ぶ働きがさらに促進できると期待されています。
1つの成分単体の効果よりも相乗効果が狙えるので、高麗人参で鉄分を摂取すると効率よく活用できるようになります。