高麗人参はすぐ効くか
高麗人参を始めとして、健康維持や促進に使用するサプリメントにも、即効性を求める方が非常に多いのではないでしょうか。しかし、「すぐに効かない」「1か月も飲んだのに」と効果を実感しないまま使用を中止してしまう方もいます。
結論から言うと高麗人参の効果を感じるまでには、時間がかかると考えて構いません。
確かに時間がかかるのはデメリットですが、そのデメリットの中にはメリットが隠れていますのでご紹介します。
漢方薬やサプリメントは、病院の処方薬やドラッグストアなどの市販薬とは異なった性質を持っています。全てが同じ使い方だと考えると誤解が生じて効果の実感に至らない可能性が高くなるでしょう。
医薬品と漢方薬・サプリメントの比較では、「医薬品は即効性があるが副作用のリスクが高い、漢方薬は即効性には期待できないが副作用のリスクが低い」ことが基本的な考え方だと言われています。
医薬品によって体の急激な変化が起こると、本来の目的ではない作用(副作用)の出現率が高まります。つまり、時間を掛けてゆっくりと不調を緩和していけば、目的外の作用が起こるリスクを減らして、体調改善が出来ると解釈して構いません。
高麗人参は漢方薬やサプリメントのジャンルに入るので、効果が出るまでには時間が必要ですが、体に優しい効果を発揮してくれます。続けることで穏やかに効果を発揮するのが高麗人参のメリットに挙げられています。
ただし、「いつになったら効果が出るのか」が分からないと、使用するかどうかを決められないのも当然です。
効果の実感までの一般的な目安と高麗人参を摂取する最適なタイミングを先にご紹介します。
摂取のタイミングで推奨されるのが空腹時や食間(食後2時間経過後)です。胃に刺激を与える成分はないと言われていますので、他の食べ物が胃の中にない時の方がより吸収されると薦められています。ただし、空腹時に高麗人参を飲んで、胃に負担がかかる感じがあれば、食後に摂取した方が良いと言う指摘もあります。
さらに、運動の習慣がある場合は、吸収率が高くなる運動後の方が良いとされています。
回数は高麗人参のパッケージに記載されている回数を上限として考えましょう。多くの高麗人参は1日に1~3回を目安として摂取するように説明しています。過剰摂取による健康被害の報告はありませんが、多く飲めば効果が早いと言うことではありません。
注意点として、投薬を受けている方は医師と相談した上で、薬を飲んで30分程度経過してから飲んだ方が良いとされます。
次に、効果が出るまでの期間は、早ければ1か月程度で実感する方から6か月程度続けて徐々に変化を感じる方もいます。多少幅はありますが、最適なタイミングで利用すると効果を実感しやすいと言われています。
ここにも良く言われる個人差が影響しますが、その理由も分かれば納得して高麗人参を使用できるでしょう。
例えば、10年以上便秘に悩んでいる方と、2週間の便秘で悩んでいる方がいるとした場合、その改善にかかる時間は同じではありません。いずれも食生活の問題と同じ原因であっても、10年間続けたことと2週間の間に崩れたバランスを調整するのでは、難易度も異なるのではないでしょうか。
高麗人参の1つの効果である便秘解消を期待して使い始めた場合、10年間の便秘と2週間の便秘では、得られる効果の度合いが違うと考えられます。
個人差とは、以上のような考え方を土台にしながら、体質などの違いによって異なる影響を及ぼします。
現在悩んでいる体の不調は、生活習慣やライフスタイル、体質や性格など、様々な要素が原因となって絡み合っています。体に習慣として身についた癖を改善することも必要ですが、癖はその人にとって最も快適な方法であり、治すには時間がかかるでしょう。
何も使用しなければとても長い期間を掛けて改善しなくてはいけませんが、高麗人参を使用することによって、期間を短縮しながら根本的な不調緩和や予防が狙えます。
最後に、医薬品はその場で起こっている問題を一時的に解決しますが、体質を改善するわけではありません。しかし、高麗人参を利用すると、根本的な不調の原因に対してアプローチできるので、体質を改善して体調を整えることが期待できるでしょう。