高麗人参に含まれる有効成分とは
高麗人参の名前を聞いたことはありますか?
高麗人参は、昔から不老長寿の薬として知られています。
そこに含まれる有効成分は、個々の成分が効果を出すというわけではなく、それぞれの成分が助け合う相乗効果によって、大きな効果を発揮すると言われています。
何か特定の症状に効くというわけではなく、全身の生理機能に対してアプローチし、それによって病気などに負けない強い身体を作るという意味で効果があると考えられています。
高麗人参に含まれる有効成分の中でも特に代表的であるのが「サポニン」という成分と、「アルカロイド」という成分です。
まず、サポニンについて説明します。
サポニンの中でも何種類かに細かく分類することができ、何種類ものサポニンが協力し合って効果を発揮しているのです。
サポニン全体としての効能は、大きく3つあります。
一つは副腎皮質ホルモンの分泌を促すことです。
これによって人が感じるストレスに対する抵抗が強くなり、ストレスに強い身体になります。
二つ目は骨髄のDNAの合成を促進するという効果です。
これにより赤血球が白血球を増やし、病原体に負けない身体を作ります。
そして三つ目は精子の数の増加です。
高麗人参が夜のサプリメントとして販売されているのはこれが理由なのです。
これらが主な効能なのですが、これ以外にも各サポニンが持つ効能が色々あります。
例えば中性脂肪の分解抑制やコレステロール生合成促進作用。
精神安定や催眠延長効果。
解熱、鎮痛、疲労回復。
このように、サポニンという成分は、肉体的な部分にも精神的な部分にも効果を発揮することができるのです。
次にアルカロイドという成分について説明します。
実はコカインやアヘンアルカロイド、ニコチンなどもアルカロイドの一種なのですが、高麗人参のアルカロイドの効果はそれらとは相反し、健康に対してとても重要な効能を持っています。
高麗人参アルカロイドは、免疫作用があり、それによって風邪など様々な病気に対しての自然治癒力が高くなります。
そのため、肝障害やアトピーなどのアレルギー症状、そしてガンやエイズなどに対しても効果が期待されていると言われています。
その他にも高麗人参にはミネラル分が多く含まれており、中でもマグネシウムとカリウムが多く含まれているということがわかっています。
そのため、糖尿病や高血圧の予防、代謝促進によるダイエット効果の期待もできます。
また、アルギニンという、ニンニクにも多く入っている成分が高麗人参にも多く含まれていると言われており、これによって肝臓機能を高めたり、男性機能を高めたりする効果が期待できます。
高麗人参は、何に効くのか?と言われても、明確な答えはありません。
しかし、相乗作用により、様々な症状の改善や健康的な身体作りに対して高い効果が得られるということは間違いないのです。