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高麗人参のジプシー農法

高麗人参には様々な栽培方法がありますが、ここではジプシー農法をご紹介します。

ジプシーとは移動型民族や放浪者の事を意味していることから、ジプシー農法は転々と移動しながら高麗人参の栽培をすることを意味しています。
このような農法を用いる理由として、土の栄養価の問題があります。高級品と呼ばれる6年根の高麗人参を育てると、収穫後の土地は栄養を全て高麗人参に与えていることから、連作をすることができないと言われています。
肥料を積極的に与えると10年程度で土地の栄養が復活しますが、ゆっくりと回復させるなら30~50年間は同じ土地で高麗人参の栽培はできないと言われるほど、土地の栄養が失われてしまいます。

また、栽培においても6年以上の高麗人参には病害虫が付きやすくなると考えられていますが、土地にも同じような現象が起こります。数年間に渡って日陰となることから、土地にも病原菌が発生しやすくなり、高麗人参を育てるには適さない状態が起こると言われています。
このように土地の栄養価が損なわれダメージを受けることから、6年根の収穫をした直後に新しい栽培をすぐに始めることは難しいでしょう。

日本では江戸時代に高麗人参の栽培を行っていましたが、明治以降に民営化された際、害虫や連作による問題を十分に配慮できず、民間での栽培が失敗したと伝えられています。肥料を使用しすぎて土地自体に問題が起こったことから、日本でも一時期はジプシー農法が採用された経緯もあります。

以上の理由から本場の韓国でも日本でもジプシー農法が用いられた時期があります。高麗人参の栽培条件に適した肥沃な土地に移動しながら育てることができるのは、効率的だと言う考えから利用された方法だと言えるでしょう。
ただし、複数の栽培農家が関わる場合は、どの土地でいつ高麗人参の栽培をしたのかを把握しなければ、連作の問題が起こると指摘されています。
栄養価の豊富な高麗人参を収穫するには、問題に対処しながら適切な農法が用いられることが必要だと分かるのではないでしょうか。