高麗人参によるむくみ
高麗人参は、健康維持や体調改善に役立ちますが、期待している効果の反対の作用が出る場合があります。むくみもその1つで、特に心配する必要はなく、効果の仕組みがわかれば納得して飲み続けることができます。
むくみは、体が冷えていたり血液の循環が悪くなったりすることが原因に挙げられています。高麗人参を飲むと、体を温める効果や血行促進効果が得られるはずなのですが、反対のことが起こったと不安になる方も多いでしょう。
しかし、高麗人参の効果が出る前の好転反応では、しばしば予期していた効果とは反対の反応が体起こります。悪循環を断ち切って良い状態に導くには、一過性ではありますが様々なタイプの不調を感じることがあるのです。
そのため、体の冷えと血行不良によるむくみも、高麗人参で体が良い状態に切り替わるサインとして、起こっているのだと考えて構わないでしょう。
また、高麗人参の有効成分が内臓機能を高めていることも関わっています。体に不要な老廃物や水分が蓄積することは、どなたにも起こり得ることです。高麗人参の効果が出始めると、この老廃物を運び出そうと、血行促進やリンパの流れの改善があります。
ところが、全ての老廃物を一気に排出することができるのではないため、運び出す力が追い付かないと、体にむくみを生じる可能性があります。老廃物が渋滞を起こしたようなものだと捉えて良いでしょう。ただし、高麗人参の副作用でむくみが出たとしても、蓄積した老廃物は減少していきますし、排出する力も追いつくようになれば解決されます。このようなむくみは一時的に起こるだけなので、長期に渡って不調を感じることはほとんどありません。
高麗人参を飲む以前から、水分摂取量や塩分摂取量が多い方は、すでにむくみを感じていたかもしれません。高麗人参をお茶などのドリンクとして摂取すると、摂取水分量がさらに多くなるので、この場合は摂取方法を見直した方が良いかもしれません。
もちろん、高麗人参にはカリウムなど利尿作用の高い成分が含まれているので、過剰な水分と塩分を体外に排泄する効果が得られます。この利尿効果も体に負担がかからないように、少しずつ向上していくため、一気に体調改善するのではありません。まれに、「高麗人参を飲んでむくみが悪化した」と感じる方もいますが、いずれ解決する問題ないので不安を感じて高麗人参の摂取をやめる必要はないでしょう。
注意点として、高麗人参を飲んでから何か月もむくみが続いて、他の不調も出るという方がいれば、他の疾患なども視野に入れて医療機関に相談するか、高麗人参を飲むことを休んだほうが良い場合もまれにあります。
高麗人参の副作用で健康問題を起こすことはありませんが、長引く不調には注意しましょう。