高い高麗人参と安い高麗人参の違い
より良い高麗人参を探していると疑問に思うのは、高い高麗人参と安い高麗人参の違いです。一般的な考え方では、良い品物は高い、あまりよくなければ安いともいえますが、高麗人参の価格差はどのように生まれるのか考えてみましょう。
高麗人参は4年根から6年根を収穫しています。この4年根と6年根ではジンセノサイドの含有量がおよそ2倍程度違うので、効果への期待度が異なります。栽培年数が長いほど、管理に必要な人件費が高くなるなどコストの問題もありますし、病害虫のリスクが高くなり、品質の良い高麗人参ほど収穫できる量は限定的です。
つまり、根に空洞や雑菌の影響がなく、有効成分の多い良質な高麗人参ほど、値段は高くなるという考え方です。
どのような使用方法でも雑菌の影響は避けなくてはいけませんが、水参として使用する以外は、蒸して乾燥するなどの加工工程を経てから、エキス抽出やお茶・サプリメントに加工しています。高麗人参の根に小さな空洞がある程度なら、有効成分の減少に大きな影響は出ないと考えても構わないでしょう。
もちろん、空洞がない高麗人参の方が1本から得られる高麗人参の栄養素は多くなります。効率よく高麗人参の効果が得たいなら、より良い品質が要求され、値段は高めに推移しています。
一方、値段が安い高麗人参には、早期に収穫した4年根を使用していたり、ジンセノサイド含有量が少なくなっていたりする可能性があります。
念のため、パッケージをチェックしてみましょう。「水参・紅参・白参」のいずれなのか、そして「6年根使用」など栽培年数の掲載があるか、または「ジンセノサイド含有量」を明記しているかどうかの3つのポイントで確認します。いずれの記載もない場合は、廉価な高麗人参を原料にした可能性があるので、効果にも疑問点が残ります。
しかし、企業努力によって無駄なコストを削減し、高麗人参の価格を抑えている可能性も否定できません。値段だけの判断ではなく、パッケージのチェック項目3つが掲載されているのかを含めた判断で、高麗人参の信頼性は変わるでしょう。
以上のような相違も影響して、高い高麗人参と安い高麗人参の違いが出ています。