高麗人参による便秘
高麗人参の副作用、副反応には便秘の症状もあります。便秘解消を目的として使用する方だけでなく、他の高麗人参の効果を期待していたら、便秘になったと驚く方もいます。しかし、高麗人参のせいで体調を崩したということではないので、その真実を理解しておきましょう。
腸に関わる高麗人参の成分は、食物繊維です。食物繊維は善玉菌を増やすもとになるので、腸内環境を改善します。その結果として、免疫力の向上や便秘解消も含めたデトックス効果が得られます。
しかし、食生活の欧米化によって腸内環境が乱れている日本人は多く、様々な不調を抱えています。長年乱れた腸内環境を、一気に解消するのはとても難しいことです。
高麗人参の食物繊維が、少しずつ善玉菌を増やし腸内バランス改善しますが、今までとは異なるコンディションになるので、一時的に腸の働きが不調を起こして便秘になると考えられています。
他の問題で例えると、姿勢の悪い方が正しい姿勢に直そうと努力している途中で、肩こりや背中の筋肉痛に悩まされることがあります。悪い姿勢が楽だと感じるように筋肉の癖がついているため、正しい姿勢に直すだけなのに違和感やストレスを感じるとも言われています。このようなパラドックスが、腸の中でも起こるので、「高麗人参を飲んだら便秘になった」というように副作用に捉えてしまうのです。
したがって、高麗人参を飲んで副作用のような便秘になっても、今までの良く無いコンディションが快方に向かう変化だと受け取って構いません。
また、高麗人参の副作用として便秘が起こる場合は、長くても1週間から2週間程度で治まる方が多いです。その間に便秘が苦しいと感じるなら、摂取水分量を増やして排便しやすくするなどの工夫ができます。
万が一、効果を焦って目安量以上の高麗人参を飲んでいるなら、適正量に戻し様子を見ると安心でしょう。
便秘になったからと言って、高麗人参の摂取をやめてしまうと、改善している途中で体の変化が停止することもあるので注意しましょう。