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高麗人参と人参はどう違うのか

高麗人参と人参は、名前が似通っていることから同じような種類だと思う方が多いでしょう。
この2つの人参の歴史を見ると、名前の呼び方に変化があったことが分かります。
日本に持ち込まれたのは高麗人参の方が早かったので、本来は人参と言えば高麗人参の事を指していました。その後、セリ科の人参が日本に伝わり、当時は高麗人参と区別するために「セリ人参」と呼んでいました。ところが、高麗人参の使用頻度が低くなり、反対にセリ人参の使用頻度が高くなったことから、現在では人参と言うとセリ人参を意味するようになったのです。
呼び名の変遷については以上の通りですが、高麗人参と人参の含有栄養素や期待されている効果の違いにも触れましょう。

まず、高麗人参(ウコギ科トチバニンジン属)は、主に根を食べるか、乾燥するなどの加工品として使用します。原産地は中国東部や朝鮮半島を中心としています。

(1)含有栄養素
炭水化物としてブドウ糖やラムノースなどを含有しエネルギー源となる他、体の維持には欠かせないアミノ酸と必須アミノ酸も含んでいます。ビタミンB1、B2、B12を始めとしたビタミン類、カリウムやカルシウム、鉄分などのミネラル類も幅広く含有しています。最も特徴的な成分として、サポニンやジンセノサイドがあり、高麗人参の効果に期待が寄せられる理由となっています。

(2)期待される効果
体力低下を起こしている時などの滋養強壮や日頃の健康管理、美容・ダイエットなど、多くの効果が期待されています。
エネルギー補給をしながら、体の機能を活性化し、体温を上昇させて血行促進するなどの効果によって、全身に対する好反応があると考えられています。
また、インフルエンザや胆石患者、急性心筋梗塞患者に対しての臨床試験が各国で行われており、現在のところ少数グループでの検証ではあるものの効果が期待できると示唆しています。
認知能力を向上させる効果や、Ⅱ型糖尿病の改善についても、ヒトに対して有効性があるのではないかと言われるようになりました。


次に、人参(セリ科ニンジン属)は、根や葉を食べる野菜で、原産地は中東のアフガニスタンです。ヨーロッパに伝わったものは西洋人参、中国経由で広まった品種は東洋人参と分類しています。

(1)含有栄養素
人参は特にビタミンA含有量の高さで有名です。ビタミンEやビタミンB6などのビタミン類、カリウムや銅、モリブデンなどのミネラル類も含有しています。

(2)期待される効果
緑黄色野菜として毎日の食事における栄養摂取には適していますが、目立った薬効はないと考えられています。食品の中では、含有している栄養素も多く優れていると考えて良いでしょう。

補足として他にも「人参」と呼ばれている3種をご紹介します。
まず、シベリア人参(エゾウコギ)は五加皮とも呼ばれ生薬として使用されますが、トチバニンジン属ではないことから高麗人参とは区別しています。強壮作用や疲労回復の効果が期待されています。
次にサンシチニンジンは、田七人参とも呼ばれています。ウコギ科の人参であり原産地は中国南部、さらにサポニンを含有していますが、高麗人参とは別種と考えられています。古くから止血に関する効果を期待して使用しています。
最後にアメリカ人参は、高麗人参と同じくウコギ科トチバニンジン属ですが、高麗人参ほど幅広い効果・実感がないとも言われており、控えめな効果を期待する場合に使用するものと認識されています。

「ニンジン」と呼ばれていても、ご紹介したような種類があり、それぞれの栄養成分や求められる効果が異なっています。